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三条雲蝶会研修旅行に行ってきました

三条雲蝶会です。

10/29(日)、10/30(月)と三条雲蝶会研修旅行に行ってきました。
雲蝶会の県外研修旅行は一昨年の井波、石動(能登の石動本社)、昨年の千葉房総の波の伊八巡りに続いて三回目になります。今回は、戸隠宝光社・諏訪大社(下宮秋宮、下社春宮、上社本宮、上社前宮)・小布施北斎館、〃巖松庵でした
今年の一番の狙いは、諏訪大社下社秋宮、春宮の立川流、大隅流競作の彫刻を見ることでした。
その二つを含めていろいろ大きな発見がありました。きりがないほど収穫があり、書ききれないので、予期していなかったことを、報告します。

戸隠神社宝光社
大発見。雲蝶とはまったく違った個性で、迫力のある彫刻です。特に獅子。社務所の方の話では、この作者がなんと、越後市糸魚川出身の北村喜代松というのだそうです。1833(天保4)~1906(明治39)といいますから、雲蝶より生まれで19歳若いということになりますが、ほぼ同時代を生きた人といえます。新潟、富山、長野、群馬で活躍したようです。
いろいろネットを見ると、宝光社のものは作風から喜代松のものではないという説もあります。そのページでは宝光社のものはやはり新潟県の刈羽郡の大工集団がかかわったという説が示されています。いずれにしても、江戸期の寺社装飾彫刻の広がりや奥行きがますます見えてきました。

宝光社北村喜代松(異説あり)
宝光社北村喜代松(異説あり)2


諏訪神社下社秋宮と上社本宮
下社は秋宮が立川流、上社が大隅流で競作されたということですが、下社秋宮は棟梁が
初代立川和四郎富棟で御社殿の彫刻はこの初代和四郎富棟、御社殿の前に立つ神楽殿は二代目立川和四郎富昌。初代の御社殿・回廊の彫刻も素晴らしいのですが、二代目和四郎富昌は初代に対し控えめにして神楽殿の彫刻は唐草などでとどめています。

下社秋宮初代和四郎富棟
下社秋宮初代和四郎富棟2



下社春宮大隅流
下社春宮大隅流3

そして、上社本宮のほうは二代目和四郎富昌が存分に聴講に腕を振るっています。実に素晴らしいものです。

上社本宮二代目和四郎富昌
上社本宮二代目和四郎富昌4


雲蝶を知るためにも、江戸時代の寺社の装飾彫刻全体の流れを知る必要があります。
しかし、そのうえで大事なのは、職人としての技巧的な凄さだけでなく、芸術性に注目することだと思います。



新潟県三条市石川雲蝶、本成寺のガイドの問い合わせは、ホームページをご覧ください
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